岩手一関「菓匠 松栄堂」のお菓子

松栄堂の「ごま摺り団子」とは

ごま摺り団子

昭和六十三年、新たな看板商品づくりにのりだしました。

 

「普通は、団子の上に餡をぬりますが、それではありきたり、他に面白い形はないだろうか。」

そしてある時、外ではなく中に入れてはどうかと、逆転の発想をひらめきました。

 

団子の中からごま蜜が飛び出す今の形まで、約半年、試作を重ね、何とか自信が持てるまでになったそうです。

 

さて、ここまできたら、あとはネーミング。寝ても覚めても、このことが頭を離れませんでした。いくら考えても名案が浮かばなかったとき、何気ない雑談の中からとびだした名前が「ごま摺り団子」。

 

すり胡麻で蜜を作って入れた団子ですので、まさに文字通りのネーミングですが、高度成長期でどこもかしこも「ごますり」が流行っていた当時ならではの発想でした。

 

 

「菓匠 松栄堂」とは

松栄堂_歴史

明治三十六年、松栄堂は菓子屋として、百年以上も昔に岩手県南の街「一関市・地主町」に生まれました。

 

当時の地主町は藩政時代からの伝統の老舗街で、初代主馬蔵は「ここで開業すれば、何とかやれるだろう」と目をつけたのだと思います。

 

創業時は「あめ玉」や「味噌パン」などが中心の駄菓子屋に近いお店でした。

それが、二代目の婿入りをきっかけに「さくら餅」や「上生製品」も売るようになり、段々と和菓子屋らしくなっていきました。

 

もちろん、初代から他にはない品の良い菓子を、と努力をしてきましたが、腕の良い婿を迎えて、更に大きな期待をもち、新製品の開発に乗り出したようです。